Amazing adventure [旅の達人]

旅は人生の宝物

旅で得られる友

「友達100人できるかな?」という歌詞が有名な歌があるが、旅は、友人を作る絶好のチャンスだ。何度か触れてきたが、私の母は大の旅行好きであり、世界中に友人がいる。イタリアの若者と手紙を交わせば、アメリカのペンタゴンに勤めるおじさんとメールのやりとりをしてしまう、ちょっとそこら辺にはいないスーパーお母さんなのである。毎回どこかに行くたびに、誰か一人のメールアドレスを必ずゲットしてくる能力には、脱帽である。完璧な英語を話すわけではないが、臆さず、大胆に、前向きに会話を楽しんでいる母にとっては、「英語を話す」ということ自体が旅の楽しみになっているようだ。世界中には母国語意外に英語を話す人々がたくさんいる。これからも母の友人は増え続け、いつの日か100人を超すだろう。どの旅行で誰と知り合ったか、どの友人に会いに行ったか、忘れられない思い出となるはずである。母の旅行のお土産は、新しい友人だ。

旅で得られる宝物

数年前に行ったばかりの旅行を、ほとんど覚えていないということはないだろうか?「なんか大きな建物見たよな」、「ご飯があんまりおいしくなかったことしか覚えてないわ」と、それくらいしか記憶に無い。写真を見ても、あまりよい写真がない。そんな事がないように、私は現地の色が強いものをたくさんお土産として持って帰ってくることにしている。旅先の国の新聞、雑誌、お菓子の袋、チラシ、チケット、民族服などだ。初めてアメリカに旅行したときは、歯ブラシの大きさに感動して、買って帰ってきた。日本では手に入らない巨大さで、まさにアメリカならではだろう。イタリアに行ってプラダを買うのももちろん魅力的だが、民族衣装の刺繍がたくさん入っているエプロンはどうだろうか。プラダは世界中どこでも売っているが、エプロンはイタリアにしかない。見るたびに楽しかった旅行を思い出すことだろう。リビングに置く雑誌も、世界中の雑誌が何気なく重ねて置いてあるというのもなかなかオシャレではないだろうか。ふとソファーに腰掛けて、お茶を一杯。手に取った雑誌がフランスのヴォーグなら、ショッピングに出かけたくなること間違いない。昔はよく異なった空港会社を利用するたびに、飛行機内で出るブランケット(毛布、ひざ掛け)をお土産として持って帰ってきたものだ。母と姉は会社でひざ掛けとして使ってくれていたようだ。チラシやチケットは自分へのお土産になる。私の友人は今まで行ったことのあるすべての旅行の飛行機やバスのチケット、コンサート、舞台、映画などのチケットをすべてとってあり、段ボール箱一杯に詰めてある。たまにひっくり返してみては、「あ~、こんな映画見たなあ」、「このバスは最悪だったなあ」などと言っているが、単なる紙くずであるチケットが、巨大な宝に見えて、とてもうらやましくなってしまったことを覚えている。

ここ最近、燃料費やらなにやらと、飛行機のチケットがだいぶ高くなってしまった。おまけに飛行機内での枕やブランケットを有料にする会社もあらわれたらしく、旅行に行きづらくなってしまったことは言うまでもない。お土産代まで考えると、相当な金額を用意しなければならない。それでも私たちは旅に出る。新しい友人を求めて、新しい文化を求めて、見たこともない未来を求めて。旅行は一生の思い出に残る宝である。次はどこに行こうか。準備万端にして、今までの中で最高の旅になるようにしたい。


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