Amazing adventure [旅の達人]

食べ物のすすめ

その国の料理を食べる

クスクスのスープ。

旅行の楽しみの一つに、食べ物がある。日本では見たことも聞いたこともない食べ物にたくさん出会う。食べ物の好き嫌いは人それぞれだが、私は必ず「せっかくだから、食べようよ」とみんなに言うのである。今この機会を逃したら、一生食べれないかもしれないのだから。残念ながら、旅行に行って出てくるものすべてを楽しんで食べるということはできない。国によって事情が異なり、「野菜を洗う水が汚染されているので生野菜は食べるな」という国もあれば、「冷蔵保存をする方法がないため、鶏類などはまず食べないほうがいい」といった国もある。旅行を楽しむためにはそういった情報をしっかりと調べておく必要がある。それでも、やはり私はみなに「その国の料理」を食べることを勧めるのだ。

他ではできない貴重な体験

サハラ砂漠のテントのレストラン。風が強いと味が・・・

母は私をたずねてちょくちょくアメリカに来てくれるのだが、もともと少食で、ファンシーなものでないと美味しくないと思っているところがある。何を試させても、「まずい、なにこれ」の一点張りだ。私としては、せっかくアメリカに来たのだから、アメリカの代表料理を食べてもらいたいのだが「そんなまずいものをわざわざ食いたくない」という。気持ちは分かるが、それでは旅行の醍醐味がかけてしまう。アメリカに来たのだからこそ、マクドナルドのビッグマックを食べて、日本に帰った後「あんな巨大なハンバーガー見たことないわ」と、言って欲しいのだ。アメリカに来たのだからこそ、宅配ピザや、サンクスギビングのターキー、巨大なサンドイッチなどを試して欲しいのだ。

インド料理はスパイスが大切

実際はじめてクスクスの入ったスープを見たとき、まるでとある虫が水にぷかぷか浮いているようで、最初の一口がしばらく手をつけられなかった。食べてしまえばなかなかいける味と食感だった。サハラ砂漠ではダチョウの肉を砂漠のテントで食べたが、砂を食べているのか肉を食べているのか全く分からなかったほどだ。一口食べるごとにじゃりじゃりと砂が口の中で砕け、ぱさぱさのダチョウの肉が歯の間にはさまる。だが、こんな貴重な経験を他のどこでできるだろう?屋台で買った焼き鳥を公園の砂場に突っ込んで食べるとでも言うのだろうか?ブラジルでは、朝の市場で飲んだ取れたて、絞りたてのオレンジジュースが美味しくて、一生懸命「ウーマ・ラランジャ・ポロファボール」を練習したものだ。日本の自分の家で取れたて絞りたてのフレッシュなジュースを楽しむのも、なかなか難しいだろう。旅行に行くたび、なるべく食べるものの写真を撮ってみてはどうだろう?あとあと写真を見ながら、それがいかに違ったものだったか、美味しかったか、不味かったかを、語ることができるだろう。

その国の食事を楽しもう!

シラントロ。コリアンダーともよばれ、世界中で親しまれている。

旅先での食事に注意を払うと、その国が好んで使うスパイスが見えてくるのも楽しみの一つだ。例えば日本で食べるものは、ほんだしや醤油の味が強い。 ベトナムのドクダミも有名だろう。メキシコではシラントロというハーブがたくさん使われるし、インドと言えばガラムマサラやターメリック(ウコン)を思い出す人が多いのではないだろうか。私の母が言えば、「アメリカの食事はどれもこれもまずい」だが、私の旦那からすれば「妻が、巨大な乾燥したイカまるごと(スルメ)を焼いている!人の髪の毛を焼いている臭いだ!!」になるのだ。

世界には日本の日常では見ることも聞くこともできないような食材やスパイスがたくさんある。日本に日本食があるように、旅先にもその国特有の料理があるのだ。うめぼしやカップラーメンばかりをホテルの部屋ですすってないで、勇気をだしてその国の料理を食べてみてほしい。文化遺産や大自然だけで満足しないで、その国そのものを見て感じて、味わってほしい。貴重な時間とお金をかけて、貴重な体験をするのが旅行だ。せっかくだから・・・その国の食事を楽しもう!


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