アメリカの旅行雑誌で、「最も素晴らしいホテルNo.1」に、インドの超豪華ホテルが選ばれた。 ランキングに名を連ねていたのはどれも高級ホテルばかりで、その部屋の豪華さとサービスの充実さを重視しているようだった。 いかにホテルから一歩も出ずに旅行を満喫できるかを基準にしているようで、私には納得いくものではなかったが、 ベスト10には世界各国のさまざまな豪華宿泊施設がランクインしていた。 ホテルもピンからキリまである。旅行を最大限楽しむためには、自分にあった宿泊施設を探すことはマストになってくる。 整った施設や設備はもちろんのこと、部屋から見える景色やホテルの位置も重要だ。もちろんいくらかかるかを重視する人もいるだろう。 ホテル選びは、旅行先を選ぶのと同じくらい楽しくて大変なのだ。

- ホテルチュニス・マジェスティック
ホテルというとラスベガスが頭に浮かぶのは私だけだろうか?ラスベガスへはカジノを楽しむために来る人が多いので、、 これはアウトドアや観光を目的とする旅行でなく、ホテル自体が楽しみの種となる。車でいける距離に住んでいたこともあるにもかかわらず、 恥ずかしいことに一度もラスベガスには行ったことがないのだが、ベネチアンやバラージオ、サーカスサーカスには一度は行ってみたいものである。アメリカ一といってもいいほど有名な巨大噴水が目の前で見ることの出来るホテルも素晴らしいが、ちょっと前まではホテルの中に人工の川があり、ゴンドラに乗って川を下ることが出来るとは誰も想像していなかっただろう。これらのホテルではありとあらゆる施設やコンサート、イベントがホテル内で行われており、もちろんショッピングも有名ブランド品からネイティブアメリカンの民族衣装までと、なんでもかんでもそろっている。まさに旅行の目的は、ホテルということになるのだ。

- チュニジアに行ったらぜひ泊まってほしいホテル。スターウォーズで使われた。
何年か前に、父と私と私の友人で、チュニジアに行く機会があった。チュニスではチュニス一と歌われる豪華ホテルに泊まったが、 発展途上国とは思えないほど素晴らしいシャンデリアや絨毯が敷き詰められており、レストランもとてもおいしかった。 ちょうど同じ日に、ヒラリー・クリントン夫人がホテルの最上階のスウィートに泊まっているということで、友人と二人でドキドキしながら エレベーターに乗って確認をしにいったことを覚えている。エレベーターは最上階で止まり、ドアが開いた瞬間ちょこっと顔をだして 廊下を覗いてみたところ、黒いスーツのデカイ男たちが手を後ろに組んで立っていたのが見えた。 もちろん私と友人は一歩も動くことが出来ず、そのままドアが勝手に閉まるのを待つことしか出来なかった。「追いかけられたり怒られたりしたらどうしよう」と不安になり、エレベーターのボタンすら押すことが出来なかったのだ。

- ネパールのポカラのホテル付近で撮った写真
ネパールのとあるホテルでは、よくホテルにおいてある名前をサインすることの出来る宿泊帳に、なんと秋篠宮様と紀子様のサインを見つけて驚いた。そんなに豪華なホテルというわけでもない田舎の小さなホテルだったが、天皇一族がご宿泊したことがあるというだけで、なんとなく高級ホテルに思えてくるから面白い。お忍びでこられたのか御公務でこられたのかは分からないが、だだっぴろいだけの牧草地とのんびり歩いている牛ののどかな風景が、絶景に思えたのもそのおかげだろう。
豪華ホテルや著名人が泊まるような素敵なホテルも良いが、バックパックならではのユースホテルや共同簡易ホテルも素晴らしい。 ニューヨークでは格安ドミトリースタイルの施設に泊まったが、最初の何日かはベッドで寝て、次の何日かはカウチ、最終的には巨大ソファーに 飼われている犬ちゃんたちと寝ることになってしまった。プライバシーもなにもない宿泊施設だったが、 アメリカの一般的な暮らし(ルームメイト)を垣間見ることができたし、ニューヨークを一緒に観てまわれる友人を作ることができた。 ベースボール観戦なんて思いもつかなかったが、その友人たちが行くということで、ヤンキースとメッツの試合を見ることも出来たのだ。 何日間かをみんなで楽しく過ごし、これは一生忘れることの出来ないかけがえのない思い出となった。

- アメリカでよく見られるモーテルの看板
私の友人に、なんとホテルをへそくりを隠す場所として使っているアメリカ人女性がいる。彼女は1ヶ月に1度、仕事でミネアポリスへ行かねばならず、 毎回必ず同じおんぼろモーテルの同じ部屋に泊まるそうだ。アメリカのホテルには必ず部屋に一冊は聖書がおいてあり、彼女はそのモーテルに泊まるたびに 5ドル札を一枚はさむそうだ。彼女曰く「聖書からお金を抜き取ったら罰が当るから、誰も盗む分けない」そうだが、実際この1年半、彼女のへそくりは しっかりと貯まり続けているようである。
このように、ホテルは一筋縄ではいかない。高級ホテルだといっているわりには部屋に入ってはじめて使ったトイレがいきなり詰まったり、
有名でもなんでもない小さなホテルの朝食が素晴らしくおいしかったりする。意外なホテルにこっそりと有名人が泊まっていたり、
簡易ホテルで知り合った人が、一生付き合っていけるような仲の良い友人になることもある。
まさに開けてみるまで何が入っているか分からない玉手箱、泊まってみるまで何が起こるかわからないのがホテルの醍醐味だろう。
次に貴方が泊まるホテルを、ただの寝る場所だと思わずにしっかり目を開けて楽しんでほしい。
ホテルも旅行の一部。見たこともない輝きや、想像もつかない驚きが隠れているはずだ。










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